FXはテクニカルチャートを分析することによって売買のサインを得るということが多く、その売買サインが出ているかどうかというのは投資家やトレーダーの間でも大きな関心事となります。
テクニカルチャートというのは種類も多く、これらのチャートを理解しつくすのはなかなか難しいと思います。 そんな方のために、とても面白いツールがあります。それは、FXの自動売買ツールです。
テクニカルチャート・テクニカル分析というのは、特定の売買サインが出たら売り買いを判断するめのツールですが、その売り買いを「自動で行って楽したい」と考え出されたツールが有ります。
自動売買ツールとは?
自動売買ツールというのは、常にチャートの分析をしていて、売買サインの条件が成立したら注文を発注していくというツールです。 人間がテクニカルチャートを見ながら色々と思惑を持って売買をしていくという作業を、自動的にやってくれるというものです。
自動売買ツールのメリットとは?
夢のようなソフト、自動売買ツールのメリットは、何と言っても自分が何もしなくても勝手に資産が増えていくという「楽して儲ける」が実感できることです。
もちろんそれには優秀な自動売買ツールを用意しなくてはなりません。
優秀なソフトは利用料金も高いということが少なくありませんが、それを差し引いても儲けが出ているのであれば使う価値があると言えるでしょう。

自動売買ツールは
魅力的ね…
さすがに何もせずに自動売買ツールに任せておけばどんどん資産が増えるというのは話がうますぎる気がしますが、特定の売買サインが出たらそれに逆らわずに忠実に売買注文を出すというのは、自動売買ツールが最も得意とするところです。
人間というのはどうしても相場で利益を出すということにリアリティを感じてしまい、例えば1万円ほどの利益が出ているとしたら、その1万円の使い道を考えたりして余計な邪念が入ってしまいます。
この邪念によって相場観がブレたりすることがありますが、自動売買ツールにはそれがありません。
あくまでも“冷酷”に売買サインにしたがっていくのみです。
FXのようにチャートの占める比率が高いものの場合は、自動売買ツールの出番は多いと思います。
自動売買ツールのデメリットとは?
それでは、反対にデメリットです。
自動売買ツールといっても万能ではありません。テクニカルチャートの分析はどれだけ完璧でも、ファンダメンタルズに大きな変化があった場合のことは考慮してくれません。
2011年3月にあった東北の大地震ではパニック的な円高が進みましたが、地震発生に即反応してポジションを全て閉じるというようなリスク管理はおそらく間に合わないでしょう。
相場が急激に変動し始めた時にストップを引っ掛けるのが精一杯だと思います。
もし人間なら「今なら売りポジションで!」と臨機応変に対応できますが、このあたりは人間の思考に勝るものはないということだと思います。
もし、自動売買ツールの能力が低くて満足な結果が出せない場合、ひどければ損失を出すこともあります。
自分が売買をして損失となったのであれば納得もいきますが、自動売買ツールに任せていたら資産が減ったというのは、人間心理として納得できないのではないかもしれません。。